SEとして働く上では様々なスキルが求められますが、特にベテランになるにつれて必要になってくるのがテクニカルスキルやヒューマンスキルです。このうち、テクニカルスキルというのは、20世紀の半ばにハーバード大学の教授によって提唱された概念で、ある特定の職務を遂行するために必要な能力を意味します。

ベテランになればなるほど、高度なプログラムを作成したり、大規模なシステム開発を任せられる機会は増えてきますので、それに応じてエンジニアリングスキルも向上させていかなければならないというわけです。テクニカルスキルは、日々の業務を着実にこなすうえで向上させられますので、特別なことをしなくてもある程度のレベルには到達できますが、さらにキャリアアップを目指すのであれば、勤務時間以外の時間を活用して自己研鑽に努める必要があるでしょう。

一方のヒューマンスキルというのは、他者と良好な人間関係を構築したり、維持するために必要とされる能力です。若い頃は、与えられた仕事に向き合って、がむしゃらに働いていればそれで良いかもしれませんが、ベテランになってくるとチームの管理や部下の指導などを任せられたりする機会が増えてくるので、そういった人たちと良好な関係を築くことが不可欠となります。このヒューマンスキルは、一朝一夕で身につけられるものではありません。普段から周りの人と積極的にコミュニケーションしていく中で磨かれていくものですので、SEとして長く働きたいのであれば早いうちから意識してスキルを身につけておく必要があります。